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2025.02.17
地域連携
未来社会学科
出前授業

出前授業「災害時に皆で助かるために」<兵庫県立神崎高等学校>

2025年1月20日、兵庫県立神崎高等学校で出前授業を行いました。
今回の出前授業のテーマは、正井先生の「災害時に皆で助かるために」でした。
正井先生は、昨年まで人と防災未来センターの主任研究員をされており、防災意識の高い神戸エリアでは長く防災アドバイザーとして活動を続けている先生です。
2024年1月1日に起こった能登半島地震の際にも2日には現地入りをして支援活動を行われました。
神崎高校は、避難所指定を受けたことで、しっかりと防災意識を深めたいということで、出前授業をご依頼くださいました。

阪神淡路大震災、東日本大震災、そして能登半島地震と、地震直後の避難所の様子、混乱が少し落ち着いてからの経験を踏まえた改善点なども聞くことができました。

 

「避難所で困ることは何だろう?」
グループワークで意見を出し合い、班別に発表。
福祉の勉強をしているということもあって、神崎高校の生徒の皆さんは、広い視野で困ることを予想してくれました。高齢者や、身体の不自由な方、小さな赤ちゃん、ペットのことまで、イメージしてくれました。

積極的に気になることは質問もしてくれる、とてもよい雰囲気でした。

正井先生からは、能登半島地震の時には、避難所の受付は高校生がしていた事例があり、パソコンは高校生の方が得意だから、という話もあり、避難所で自分たちがどのように動くことができるか、役割もイメージできたのではないでしょうか。

 

授業の後半は、実際に避難所のスペースを作って体感してみようということで体育館に移動。

避難所設営は、まず車いすが通れる幅の通路を確保すること、避難所に大勢の人が押し寄せた場合、一人が寝るのに使えるスペースは、最初は1m×2mくらいしかないかもしれないとのこと。実際に作ってみると、その時の大変さが感じられました。
徐々に避難所から家や親戚宅に帰れる人が増えてくると、一人あたりのスペースに余裕が出でくるということや、プライバシーのこと、ダンボールの仕切りが届く時期など、さまざまな状況を考えながら、皆、避難してきた人の気持ちを想像してくれたようです。

災害が起きた時に、物資的な不便さだけでなく、普段と違う状況でどんな精神状態になっていくのかなども意見を出しあうことができ、良い時間となったと思います。想像することでできることが増えると考えます。高校生は頼もしいと感じました。