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フィールドワーク(未来社会論)
本年度から開講された「未来社会論」は1年生の授業です。現代社会がどのように変化していくか、心理学、社会学、経済学の視点から考えていくことを目的としています。
今回のフィールドワークは、社会学の視点です。民俗学者宮本常一の手法に則って初心者向けフィールドワークをしました。姫路キャンパスのある福崎町では、妖怪のオブジェを載せたベンチを町内各地に配置して、「妖怪ベンチ巡り」という妖怪好きの観光客を誘致する町おこしをしています。今日は千葉県から来た観光客のみなさんと途中一緒になりました。1年生の皆さん、入学から半年過ぎましたが、福崎町が何に力を入れて町おこしをしているか知っていましたか?
福崎町は日本の民俗学を始めた柳田國男が生まれた町です。旧市街にある辻川山公園には柳田國男の生家が移設され、記念館が開設されています。
柳田國男の生家の前を通って展望台へ行き、町の風景を俯瞰しました。宮本常一の教えにしたがって、まずは高いところに上がって町全体の風景を観察します。
みんな、どんな感想、イメージを持ったでしょうか。
今の季節は紅葉がきれいですね。神積寺周辺では紅葉を見ながら、とにかく歩いていきます。
柳田國男との結びつきから福崎町では「妖怪」も町おこしで活躍しています。町のいろんなところに妖怪ベンチが置いてあって現在すでに19か所もあるそうです。ずいぶん増えました。「ふくなび」というアプリを使うと妖怪ベンチの場所が分かります。今回はこのアプリの使い勝手も実地検証してみました。
お昼の食事は、これも町おこしで増加中の古民家カフェや古民家レストラン、それとも特産品「もちむぎ」の料理を出す地元の食事処を探して食べる手はずです。
昼食を選ぶポイントで要領の良いグループ、悪いグループが出たみたい。これもグループ別でのフィールドワークの醍醐味ですね。
町民の活動の様子や地域の信仰を注意深く観察しながら、とにかく歩いて、終着地の二之宮神社へ到着。無事に全員そろったところで参拝しました。播磨風土記にも載っている由緒ある神社です。みんな何をお願いしたのでしょうか。
二之宮神社から全員で移動し、JR福崎駅前で解散です。アマビエを中心に写真を撮りました。かなりの距離を歩きましたが、みんな元気です。お疲れ様でした。
来週からフィールドワークで得たデータの整理とまとめです。そちらも忘れずに・・・。まずは疲れを癒やしてください。